[単位:千円]で表示すると
1,000円 = 1千円 なので、1,000 が1
1万円 が 10千円
10万円 が 100千円
100万円 が 1,000,000円で 1,000(千円)になります。
[単位:千円]で前年度と今年度4~12月データ比較表を作成しました。
3行×10列の表で
行が年度、2行、H23年度、H24年度の2年分
列が月別、4月~12月、9ヶ月分で「各月データ/1000」の値が列方向に並びます。
3行目、年度2行の下行に H24-H23 という数式を作成します。
[単位:千円]で表す数値は、ROUND関数(セル参照,‐3)と同じですが、 H24-H23 を計算すると、±1の誤差が出てしまいます。気付かないかもしれません。
1の位で
H24の値が0-H23の値が 1 で 0- 1= 0
H24の値が8 -H23の値が 4 で 8-4 = 3
[単位:千円]で1/1000にして表示した数値を、×1000 で[単位:円]の桁数に戻して計算してみると、実際の金額は1,000円未満のようですが[単位:千円]で1千円に切り上げされていて、EXCELが「1,000円あったよ」と言ってきます。実際の金額より増えていたり、計算上で1,000円分が消えていたり、各月でいろいろな結果が混在して出てきて、つじつまを合わせなければと困ってしまいます。EXCELがやる仕事はこんなアバウトな感じなんですけど、人間がお仕事するオペレータの方が、EXCELに振り回されてぼやいてばかりでは、お仕事になりません。このまま黙々とEXCELを認めていると嫌われてしまうと思います。千円も過不足があるなんて、会社で大問題ですから!
このような時はまず冷静に、[単位:千円]で千円未満を切り捨てしいる計算している元々の数式を撤回して、計算結果をよく観察します。
また、実際の金額は1の位まで数字があることを考えます。
さきほど、100円の位を四捨五入では計算が合わない、駄目だったので、100円の位でROUNDUP関数で切上げ、または、ROUNDDOWN関数で切捨て、などと試して結果を比較します。
それでも結果が揃わなければ、
10円の位で ROUND(金額セル,-1) にしてから
さらに
100円の位で ROUND(金額セル,-2) の結果を出して、丁寧に数式を合わせていきます。
表全体を狂わさないコツは、部分的に修正するのではなく、修正した作業状態を更新する度に、行全体(列全体)に数式をコピーして確認します。確実に正しい結果が求められる数式を、オペレータ自身が「決める」ことです。
さらに「よく見る」こと。切上げした値が入ったセルを選択して、セルの値を見ると、小数点以下の1,000円未満の値が表示されていますので、それらを改めて整数値にします。
EXCEL表で見えている数値は「表示形式」ですので、[単位:千円]の値ですが、計算式は元の金額で計算されていますので、小数点以下を消してみます。整数値だけ抜き出し、整数値のデータを右隣りの列に直接手入力で打ち直ししても、それほど時間はかかりません。関数式を使ってもできますが、それでほとんど解決していると思います。