EXCEL2:互換モードの解除

自分のHomePCはWin8をWin10にアップグレードして、Office2007とOffice2013をインストールしていて、ここ数年OLDデータフォルダをOneDrive他Webクラウドに移し、PCで作成したEXCELデータを印刷して持ち出さなくても、たとえば外出先でスマホアプリで閲覧できるようになっています。

OneDriveで一番よく使うExcel某データシートは当初OfficeXpで作成、2002からはじまっていて最新データが2017、、以降今後も更新が続く予定のデータシートであり、10年以上前に作成した.xlsのアイコンのExcelブック(97-2003)をダブルクリックして開くとき、MyHomePCではExcel2007の方が起動します。
保存の種類を 「Excel 97-2003 ブック」から .xlsx ヴァージョンの「Excel ブック」 に変更して保存しましたが、以降 .xlsxヴァージョン にしてもExcel2007で開くので、その都度互換性の確認ダイアログを習慣的にスキップして、新データを追加更新をしばらく繰り返していました。
フォルダには同じブック名で拡張子が異なるの新旧ブックが存在していて、いずれかのブックでデータ追加をしているはずで、なんとなくメモ書き程度という意識のデータ追加更新を繰返し、Webクラウド上で同期もとれていなかったりという状況でした。

このようなとき、開いたEXCELで ファイル >情報 を見ると、
ファイル名の直下に

>互換モード >変換

が表示されているかもしれません。正方形の「変換」ボタンを押すと、以下のわりと長い文章が書かれています。

「Officeの以前のバージョンで作業する際に問題が起きないようにするため、一部の新機能が無効になっています。このファイルを変換すると、これらの機能は有効になりますが、レイアウトの変更が必要になる場合があります。
この処理では、ブックが最新のファイル形式に変換されます。変換されると、EXCELのすべての新機能を使用できるようになり、ファイルサイズが小さくなります。変換後は、元にブックは削除され、復元することができません。」

「復元することができない」という警告はいちおう一瞬気に留めますが、Oldバージョンのブックのバックアップが今後必ずしも必要ではないので、と判断します。その理由は、アプリ以前のバージョンのEXCEL自体を使う機会が無くなり、ユーザである自分としては、データそのものが今後も引続きEXCELで開いていつもどおりに閲覧更新できればよいから、ということになります。

「変換」ボタンを押す操作で、名前を付けて保存の画面で、ファイル名に拡張子 .xlsx が付き、Excelブックで保存になっています。

保存の操作を実行すると
「ブックが正常に現在のファイル形式に変換されました。現在のファイル形式の新しい機能と拡張された機能を使用するには、ブックを閉じて再度開く必要があります。今すぐブックを閉じて再度開きますか?」

「はい」を押すと、EXCELが上記の作業を自動的に実行しますが、ブックの開き直しという簡単な作業でもやってもらえるというのは、意外に気分がよいものです。

以上で、互換モードの解除が完了すると、互換モード >変換 は情報の画面に出現しなくなっています。変換の操作を経て互換性の解除を済ませないと、互換モードが出ているかもしれません。

しかし、互換性チェックを試してみると、ファイルがバージョンアップされているのではないことが解ります。

情報 >ブックの検査 >問題のチェック >互換性チェック で
「再現性の低下」
出現数 48

と相変わらず出ています。おもに書式に関する問題でデータそのものに影響はないので大した問題ではないのですが、互換モードの解除で互換性の問題が解決しているわけではない様です。

ちなみに、「互換性チェック」では以下の問題点が挙げられてきます。

「再現性の低下」 Minor loss of fidelity
「機能の大幅な損失」 Significant loss of functionality

日本語訳を見ると大問題の様に感じます。どちらかと言えば現在のバージョンで作成したファイルを、別場所のPCが以前のWindowsOSバージョンで、開こうとしたときにありそうな問題ですが、作成したバージョンでなければ開いて閲覧できないということは、明らかにバージョンアップを意味していると思います。