買い物に行ったお店で「無人レジ(セルフレジ)」を利用したことがあるでしょうか? 都内近郊でUNIQLO(ユニクロ)というアパレル小売店のレジが、すべてセルフレジになっていて、買い物しているお客さん自身がレジ操作をして支払い、包装などまでセルフサービスになっていました。
買い物かごに入れた商品や手に持ってきた何枚かの衣類を指定の位置に置くと(まず会員証を持っているかどうか聞かれますが、続いて)、即座に購入した各商品の値段と合計金額表が表示されますので、支払い手続きに進みます。出力されたレシートを受取ると、レジ完了となります。
大手スーパーやコンビニなどで、レジの一部が無人レジ(セルフレジ)コーナーになっているという店舗が目立って増えてきましたが、コロナ禍で時を得て 、直接商品や現金・カードなどの受渡しを回避する対策が主流となってきていて、確かにセルフレジ(無人レジ)の利用なども注目されてきていると思います。しかし、商品1点1点手に取ってバーコードの位置をさがし、スキャン読取り部分に商品バーコードをかざすと、1点ごとに値段を読み上げられて画面に商品名と金額が表示されます。左の台に置いたお店の買い物かごから、スキャン台を通って、右側の台に引掛けた買い物袋(手持ちのエコ・バッグなど)に移さなければなりません。外出も控えめ、買い物かごいっぱいにまとめ買いしてついつい、無人レジが空いていても、お店の有人レジ係の列に並んでしまうものかもしれません。
それに比べると、前述のユニクロ店舗の無人レジは、買い物かごに衣類を入れたままの状態で即座に、合計金額が出てきます。バーコードではなく、各商品の値札に「RFタグ」(RFID :radio frequency ID)と呼ばれる電子タグ(ICタグ)が埋め込まれている、というものです。ICタグはレジ装置などの電波で読み取ります。RFタグの特長は、重なっていても(袋や箱入りのままで)見えていなくても読み取ることができ、また一括して数十枚分でもまとめ読みができる、ということです。読取りは100%成功率が補償されるわけではありませんが、無人レジばかりでなく、多様な可能性、商品管理の高効率化等が実現していると思います。
以上、素早いレジの秘密は、RFタグを調べたので解ったことです。ですが、それまでは店内のセキュリティカメラがお客さんの動線を監視していて、商品棚から買い物かごに入れたモノを検知していて、レジ台に立つところで事前の情報をレジに伝達していたりするのではないのかしら、と。そもそも、入店したお客さんが、前回何日前に来店した人かとか、当店のブランド衣類を来ているかとか。買い物に夢中で、気にしないようにしているんだけど、モニターされてるかもしれないし、などと、どうしても気になってしまっていた時期も、ありましたっけ。
RFタグは、衣類やリネンなど個別に直接布地に接着しておくことができるモノらしいです。以前購入して普段に着ている服を裏返したりして、なにか余計なタグが貼り付いていないか確認してみました。ブランド・ロゴやSMLサイズのタグ、洗濯表示マークの他には、とくに怪しいモノは見当たりませんでした。値札の方には、日本語のオモテ面の左上に「RFID」という文字と電波の扇マークが入った小さいアイコンが描かれ、その下に(ICタグ)と説明書きが あります。 値札は紙製ですが宙に透かしてよく見ると、縦長で上下対称変形クリップ型のRFID(宇宙人的な)影が見えると思います。
もしかして横着して、値札を付けたままの服を着て外出すると、RFタグ読取りの電波に反応するかもしれません。タグを読み取りできる電波は、購入したお店のレジ精算時に使えるものではないかと思うのですが。