2021年6月中旬某日、居住地の市区町村の保健所から、接種券と予診票、ワクチン接種の注意書き他書類一式が入った封筒が玄関のポストに届いた日、自分の年齢層では、翌月上旬頃には接種開始とあり、少なからず安堵の思いを感じました。
選挙の投票券は18歳以上の「権利」ですが、同様にお役所から送られてきたワクチン「接種券」は、このご時世において「義務」と言えるでしょうか? ワクチン接種を促す、国からの無料サービス期間でよいのでしょうか?
ということは、接種券の封筒が届いた日から、接種券の個人番号から、コールセンターに何らかの連絡が入るとか、予約サイトにログインされているか、リサーチされているに違いありません。
2021年春先頃には、日本にようやくコロナワクチンが到着したというTVニュースを視聴していて、医療従事者、高齢者、基礎疾患者など重症化リスクが高い順に優先的にワクチン接種が実施されるスケジュールが公開され、
一般人にもワクチン接種券が郵送されてきて、「よかった、待ってた、長かった…」という人は多いと思います。ですが、メディアやインターネットの情報で情勢を理解する人達ばかりではないかもしれません。各自が個人で判断して「接種に行かなければならない」
封筒のレターの内容として、たとえば
『貴方様(〇歳)は、何月何日何時、近隣の〇〇医療機関(あるいは公民館)に来てください』という様な、緊急呼び出し連絡の様な方法だとか、強制的に指定場所を通知して、都合がつかない場合はキャンセルや再予約等の連絡しなければならないという様な、命令的なやり方ではありません。
ワクチン接種は 全額無料で 、まずは事前予約、3~4週間あけて2回接種をセットの日程を予約しなければ、始まらないわけです。フリーコールに電話するか、スマートフォンでQRコードを読み取ってインターネット予約サイトにアクセスして、接種の日時と場所を事前予約する手順が必要です。
予約に当たり、個人の都合で選べる仕組みになっていることに気付きます。
▼ワクチン 2種類 :Pfizer社製か、Moderna社製か
▼日時: 接種会場による(土日祝、夜間可の会場もあり)
▼接種場所:個別接種(協力医療機関)か、集団接種(公民館等の会場)か
まず、協力医療機関一覧に、数年前にインフルエンザ予防接種を受けた医院が載っていませんでした。具合も悪くないのに、診察券も作っていない医院に予約をとって出向くというのは億劫なものです。基礎疾患がある人などは、通院中の医療機関で優先的に予約できると思いますが、 とくに具合が悪くなければ、公民館とか集合接種会場の方が気楽かも、と。
会場ごとに、Pfizer社製か、Moderna社製か接種できるワクチンの種類が異なり、 また、封筒の書類印刷されている時点の会場が、もうすでに変更になっていたりします。先行の高齢者接種の会場は順次終了になっていて、予約システムには別会場が追加で表示されています。不安定な情報源、不安が募りますが、WEBの新着情報が頼り… 日々、気になるたびにシステムをチェックしなければ、先に進めません。
封筒の中には、ファイザー社製の説明書しか同封されていませんでした。まずニュースで、ワクチンの冷凍保存の温度とか保管可能期間とか、とても管理が難しそうな貴重なワクチンというイメージで、知名度は圧倒的と思われます。
それなら、Pf社製で予約を、と思ったら、 集団接種会場一覧で、1カ所しか「予約可」が出ていません。 しかも、予約可の会場名を押すと、内容が真っ白で何も表示されていません。
再度、会場一覧に戻ると、もう全会場「空きなし」となってしまいました。
数十分後、しばらく時間をおいて気になったので再び予約サイトの会場一覧を開くと、別会場(総合病院)で「予約可」が表示されていました。会場名を押してみると、7月末頃に1日のみ、予約可表示されてきました。8月以降カレンダーの予定はなし。これではPf社製のワクチンで2回の予約がとれるものかどうか、とても心配になってきます。
ま、いま同じタイミングで予約サイトを見ているのは、自分だけではないと思う、封筒で接種券を受け取った同年代の区民がみんな同様の苛立ちを感じているはずです。コールセンターに問合せして文句を言ってみたところで、コールセンター側のシステムも同じ予約サイトで同じ情報を閲覧していて、電話がなかなか繋がらないとしたら、PCやスマートフォン画面の慣れない操作で、予約サイトのログインパスワードを設定する方法なんかをお尋ねしているのだと思います。
インターネットで表示されない空き枠が、コールセンター側なら予約できる可能性あり…などと説明があるのは、インターネットでは直接新規予約ができる、予約キャンセルの場合コールセンターのシステムにのみ表示される、ということかも知れません。
さて、接種(予約)開始日から3日後の木曜日、区の情報サイトで「予約枠追加」の情報を見ました。Md社製の方で、集合接種会場2カ所、昼過ぎから予約開始とのこと。1ヵ所は以前通勤していた駅前のコミュニティセンターで、もう1ヵ所は高齢者福祉センター、
Md社製でもいいのかしら「どっちでもいいや」と、あまりこだわりはなくて、どちらかといえば、1回の予約で2回分が予約済み、1回目の日時を決めると2回目は自動的に4週間後の同じ曜日、同じ時間帯が予約済み、というシステムになっているのに惹かれて、開始時刻の5分過ぎ頃に予約サイトに入ってみました。すると今回は、集合接種会場4カ所が表示されていました。
区の予告は、Md社製の会場2カ所の予約開始と出ていましたが同時にPf社製の会場2カ所が一覧表示されていて、選べる様になっています。ここで、やっぱりPf社製という選択が可能です。
ですが、直感で、先に決めたMd社製の会場1ヵ所のみしか押しませんでした。 自分の場合、Pf社製の情報はたびたび現れては消えたりします。 相性がよくないのかもしれませんので、これ以上Pf社製のスケジュール等は追わない(見ない)ようにしようかしら、と願掛けました。
日にちは2日後~1週間分、連日表示されていたので、都合のつく3日後の日曜日を選ぶと、時間帯が午前中で15分枠、残2、と表示されていたので急いで「予約」「予約確認」を押したところ「予約できませんでした」
どういうことだろうと思って、再度同じ会場で予約枠を確認しました。すると同じ日にちで、先ほどの時間帯より後の、次の時間帯で、残11、そこで無事予約を取ることができました。
本日日曜日午前中に、接種会場に出掛け、1回目の接種を体験して来ました。公民館のイベントスペース、会場前に受付、本人確認証を提示します。 スタッフさん達はTシャツ等軽装で、リラックスした雰囲気、 フロア入ると、 15分枠ごとの座席に前から順に案内され、縦15席×2列、15分前の2列と、30分前の2列、前から順番に着席… 5分待っていると予診、予約時間5分後にはもう接種の順番が来て、注射が済んでからしばらくそのまま着席していると、予診票の回収と注意事項のパンフレットが配布されます。パンフレットに目を通しながら接種後15分位その場で待機、健康上の問題がなければ退室できます。
接種の担当は看護師さん(女性)で、キャスター付の椅子で前の座席から1人ずつ、手指消毒、使い捨てゴム手袋を外して接種前にまた新しい手袋を付け… そこら辺の手間に多少時間が掛かっているだけで、注射は、ぶすっと長い針が根元まで腕に差し込まれ見てると痛そうだけど、ベテラン看護師さんの手業で、全然痛くありません! 当日から入浴もOK、 打った方の二の腕が多少、筋肉痛みたいなだるさを感じます。
ようやく永らくの不安がすっかり消えて、気が済んで、気が晴れて、雨空も晴れて、呼吸も楽になりました。昨年からぼんやりTVを見ていたり、在宅時間が充分にあるのに大して何にもしてなかったり、不安で苛立ったり、 眠れなかったり、色んなことがあったはずなのに、 ここでちゃんと記録しておかないと、忘れてしまいそうな体調で…(倦怠感かしら)。
集合接種会場に訪れ、同じワクチンを選んで同じタイミングで予約して、しばしの間同室した人達との連帯感みたいな雰囲気も出来てたり、来月ここで2回目、だよね、なんて。
最近TVで見ていたウィンブルドンのテニス会場は、隣りを1席空けずに、もうノーマスクの観客が満席で大歓声… 日本も近い将来、ワクチン接種スケジュールが滞りなく展開して、感染者が激減すれば、マスクなしが普通の日常が…ホントに戻ってくるといい、と誰もが切に願っていると思います。