年号が令和に変わって、 今まで20数年、希望していたけど叶わなかった仕事が、今さら自分のところに来るようになった。
昨年は都庁でTOKYO2020オリパラ本部で、英文メール対応をやった。報道関係者の Covit-19関連、入国時の隔離期間のシステム登録等、翻訳アプリ使用可だったので楽勝だった。けど、本職の翻訳業のスタッフさんは、英文を読みながらリアルタイムに日本語訳を喋っていた。自分は、翻訳の仕事経験はなかったけど、 大学の卒論で先生に英語原書を紹介してもらって英文翻訳は必須だった。 PCサポートのマニュアルも時々英文のみで、解読するのにブラウザ翻訳を使った。ブログ作成やコメントチェックの時も、Google翻訳をよく使う。
今年度は、4月に入職したらAdobe Creative Cloudアカウントが作ってあった。内定が決まった頃に、事前に案件の詳細が書類で見ていたのだが、動画編集のソフト名が書いてなくて、Windowsフォトでできるのだろう、と思っていた。個人でAdobeアカウントを持っていても、勤務先で依頼された動画編集ができない仕組みになっている。Adobe Premire Proで動画編集。Photoshopで画像編集が週1日程度入ってくる。マニュアルどおりに操作するだけなのだが、Adobeソフトを毎週起動する。Adobeアイコンをダブルクリックしても、なかなか開いて来ない。Adobe自体に容量がありそうなところに、さらに動画を取込みして、動画再生すると動画が音声は普通に流れてくるけど、日によって映像がたびたび停滞して飛び飛びに動く。Adobeの動画編集を中断して起動したまま、メールやブラウザで別作業画面を見ていたりするので、Adobeの日は、全体的に端末操作が守りになっている。
1999年に中古Macで私設ホームぺージ作成をはじめた頃、 AdobeはPhotoshopは5.0、Illustraterはミロのヴィーナスだった。ネットにホームぺージ仲間ができて、BBSで交流した。仲間うちでAdobeのホームぺージ作成ソフト Adobe GoLive が結構流行っていた。都立校の情報教育アドバイザーで、Office(Word、Excel、Access、PowerPoint、Outlook)と一太郎、Photoshopもサポートしていた。教職員が、デジカメで撮影した画像をパソコンに取り込みして、学級通信に載せたりする。
AdobeといえばMacOSだし、カメラだし、デザインの業界。多少のAdobe経験をアピールして求職したこともあった。だが、Microsoft Officeが使える、Office経験があると、派遣会社の登録窓口で「アナタはAdobeではない」と思われる。Officeは事務職だ。なんでもやってみたい、万能にやれる、というのはプロ志向と言えないのかもしれない。業界というのは、自分たちが個人的に考えるほど柔軟ではないし、甘くないみたいだ。
Adobe Photoshopをネットのフリーマーケットで購入して、CDのコピーとシリアルNoが送られてきて、Macにインストールすればずっと使えた頃もあったと思う。だけど、バージョンアップすると無料試用30日間、あっという間に試用期間が過ぎて、機能制限で保存ができなくなったりする。
Adobe Flashにも長年憧れた。ホームページのトップにFlashアニメーションを挿入するページデザインが流行った。グリーティングカード・サービス等も楽しかった。検索してFlashコンテンツをどこかから貰ってきて、自分のページに使ったりした。Flashを自分でやってみたくて 無料試用30日を使って 練習しようと思った。30日過ぎると中古PCをリカバリして、Adobeをインストールして、また無料試用30日を活用した。無料版が入っていると気にしつつ、PCで他のことをやっているとFlashは後回しになっていた。Flashを入れた、と言ってみて、とってもやりかったんだけど、直感でどんどん操作できずに時間ばかり過ぎると、いい加減億劫になる。PCを立ち上がったら、すぐにでも開いて毎日やりたいと思うソフトでなければ、仕事や趣味に結びつかないかもしれない。そのうち、通信回線の速度が速くなってくるとFlashデザイン自体が凝ってきて、Flash広告も豪華になって、Flashイメージが進化していった。
2020年でAdobe Flashが終了して、2021年初から、PDFを閲覧するAdobe Reader が読み込めなくなった。WindowsPCに、頻繁にエラーメッセージが出て、分析するとエラーの原因にAdobe製品が関わっている。Adobe製品全体がおかしいんじゃないか、と気になった。自宅PCから、Adobe製品をすべてアンインストールした。それでも同様のエラーが頻発するので、PCリカバリをした。
雇用保険受給中で在宅していて、まとまった時間に過去20数年分の派遣就業の書類をスキャンしてPDFで保存して、PDF編集ソフトでスキャンデータをページ分割したり結合したり、作業しようと思ったので、Adobe Acrobatも検索した。だがAdobe Acrobatも、同様の他社PDF編集ソフトも、何故か購入できなくなっていた。AdobeはMacOS専用になったのかも。WindowsPCしか持っていないとわからない。PDFファイルは、Microsoft EdgeやGoogle ChromeなどWebブラウザで閲覧するしかなかった。仕方がないので、海外版のPDF編集ソフトを検索して探すしかなかった。
AdobeはもうWindowsで使えないモノ、という在宅での先入観のまま、派遣先に行ったら、Adobeに再会した。 Adobeは健在だった。
WindowsPCにAdobe Creative Cloudがインストール済みで、 当然のように自分のAdobe Creative Cloud アカウントが作ってあった。悲願のAdobeアカウントだ。仕事でもないのに私用でAdobeプラン月額6,480円(アプリ単体各2,728円~、Acrobatのみ1,738円)購入するのは負担だし、願ってもない機会になった。スマホでAdobe Creative Cloudの公式動画を見るようになった。YouTube人気の時代到来、トレーニング動画は日本語で講師がやさしいレクチャを連載している。すぐにでもやってみたくなる本格的な事例が満載だ。
Adobe Premire の試用版も、たしかやってみた記憶がある。動画編集の仕事経験はない。(雇用保険受給中に、在宅で日本語字幕起こしの単発バイトした時にWindowsフォトが立ち上がった..)けど、90年代に在宅でMacソフトの音楽制作をやったことがあった。その頃の自宅環境はPCはなくて、キーボードとシーケンサー、MTR(マルチトラックレコーダー)の接続で、アンサンブル曲のような簡単な音声が作れた。Macソフトの音効、音声を取り込むのにDAT(デジタル・オーディオ・テープ)デッキを貸与、自宅に送られてきた。テーマのイメージ曲をキーボードで演奏してアレンジして、録音した音声をDATにダビング、保存してPCに取り込めるようにデータ化する。制作中に一度DATを送って、音声レベルを指摘された事があった。ヘッドホンで聴いた音が割れてる部分、音声レベルが高めで、レベルメーターで見ると赤い表示が残る。ダイヤルを微妙に動かしてレベル調整したものを納品した。最初の見積りより1案件に付き金額アップ、評価された。
Adobe Premire Pro の画面は、まったくはじめてという気がしなかった。プリセットも、各設定の数値も決まっている。操作手順も決められている。 多機能メニューの中から、ツールとかエフェクトとか、 マニュアルに書いてある部分 だけ見ていればよい。4月 Premire Pro 初仕事の日に、1回でOKをもらうことができた。新しくなったAdobe の仕事は、自分自身がやっぱり覚えてるし解ってた、と気付いた。あとは、マウスでクリックするところと、キーボード・ショートカットで作業するところを決めていくと、作業効率を上げることができる。
おそらく自分にとって、AdobeよりMicrosoft Officeの方を仕事にしなければならなかったのだろう、と思う。余裕で仕事で使ってます、といえるまでに10年以上かかってるかな..