breadcrimbs パンくず

breadcrimbs 日本語訳で「パンくず」です。

WEBでパンくずと言えば、「パンくずリスト」のこと。いま閲覧しているページが、ホームぺージから階層順にたどって、どこにいるのかを表示しているページリンクのリストです。大抵、ページ全体の上の方、タイトル、ナビゲーションメニューなどの下あたりに、横向きにリストを表示しています。

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ページで見るパンくずは横書きですが、HTMLの記述はリストになっています。

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サーチエンジンや、ショッピングサイトなどで見られます。すぐ上の階層ページに、閲覧中のページのリンク元があったり、その上の階層にリンクで飛んでも、閲覧ページの内容を含む関連ページがあるはずです。

パンくずリストという名前は、パン好きの開発者が名付けたものと思いました。JAVAのコーヒーのイラストロゴで珈琲好きのチームであると思われるとか、ソフトバンクのロボット「ペッパー君」の開発者がブラックペッパー好きで、粒黒胡椒をボリボリ食べながら仕事していたらしいとか、同様に、片手でパンをむさぼり食べながら、こんなモノがあったら便利だというものが出来たので名前を付けたとか。ですが、自作して普及したい便利なWEBツールなら、美味しいパンの名前を付けると思います。「くず」まで見ることはないと思うのですが。

調べてみると、「パンくず」の由来は、グリム童話の「ヘンゼルとグレーテル」だそうです。兄弟が森に入る時に、 迷子にならないように、通ってきた道にパンくずを置いて目印にした、というお話から、WEBサイトで迷子にならないようにと「パンくず」 というツールを作成したらしいです。

ちなみに、青い鳥のチルチル・ミチルと混同される方もいるかもしれませんが、パンくずが出てくるのは 、グリム童話のヘンゼルとグレーテル です。食べるに困って森に捨てられた兄妹が、もらったパンをポケットの中で粉々に砕いて、歩きながら道しるべにパンくずを落として歩きますが、森の鳥たちについばまれ道に迷ってさまよいます。森の中で屋根がケーキ、壁がパン、窓が砂糖で作られたお菓子の家にたどり着き、兄妹は夢中でお菓子の家を食べていて、魔女に会います。悪い魔女は、お菓子で誘惑された子どもを殺して食べようとします。ヘンゼルにもっと食べさせて太らせてから殺して食べようとします。グレーテルは魔女に美味しい料理を教わるのではなく、兄を美味しく食べるために炊事の用を言いつけるわけです。グレーテルは機転を利かせ。パンを焼く大釜に魔女を閉じ込め、魔女をやっつけました。勇敢に闘った妹は囚われていた兄を助け出し、魔女の財宝を見つけ、宝物を手に入れて家路を見つけることになります。

このストーリーを詳細までよく読むと、パンくずは役に立たなかった道しるべ、というものかもしれませんが、結果としてお菓子の家にたどり着くきっかけになります。読み込みすぎると、解釈を誤るかもしれませんが、それほど深読みせず、タイトルとストーリーのニュアンスで、なるほどと思えればよいのかもしれません。

サイトをリニューアルした際に、パンくずリストがリンク切れになっていた、ということがたまに見られます。迷って困ってしまうことがあるとすれば、このような時かもしれません。