iPhone新機種発表のニュース記事が見られる頃、季節は秋で、今年2022年秋はiPhone14公開されました。自分は2021年にiPhone13で機種変したのですが、それ以前iPhone6(ドコモ)、iPhone7(ソフトバンク)を使いました。2016年秋ソフトバンク勤務の時に、仕事で役立てたいとiPhone7を新規購入、当時はiPhoneを別回線契約で2本持ちでした。新機種 iPhone7には、ニッポンの交通系ICのSUICAが、Apple Payで設定できるようになっていました。
無記名SUICAカードは持っていたのですが、モバイルSUICAを設定してみました。それで、駅の自動改札や、ドリンク自動販売機の支払いの時にiPhoneの新機能を試してみました。SUICAにチャージして、いざ駅改札で「タッチ・アンド・ゴー」とは、最初なかなかうまくいきませんでした。どんな風にうまくいかなかったかというと、指紋認証を設定したiPhone7でSUICAアプリを起動しておいて、改札の前に来たところでiPhone本体に指紋タッチ、画面が開いてSUICAアプリ表示でSUICA認証の指紋タッチ、そこでiPhoneをかざすと自動改札ICが赤く光ってエラー表示、もう一度、と思って指紋タッチ、SUICAが開いていれば、スマホ指紋認証、でロック画面に戻ってしまう、という具合で、もし乗車の改札を通ることができたら、降りる時にまた同じようにSUICAで通らなければならないし、不安が募ってくる… 通れる時は通れたんだけど、しばらく使わずにいて、財布を忘れて出掛けたことに気付いた時に、スマホのSUICAでイケるか、とたまに起動すると、以前のうまくいかなかった状態が残っていたり、ICタッチが反応しなくて改札を出られなくなって、駅員さんに「スマホ振ってください」と教わったことがありました。駅の自動改札はタッチ・アンド・ゴーで良いのですが、ICパネルは非接触でSUICAを読み取るので、ICパネルの上でスマホを振る、スマホの調子が良くない時は、スマホを振ると認識する確率が上がる、反応が良くなるらしいです。
自動販売機では、SUICAのロゴキャラのペンギンがこっちを見ていたので、iPhoneのSUICAで買ってみようと思って、指紋タッチしたiPhoneのSUICAをICにかざす、ドリンクのボタンを押す、そこでICのランプが消える、やり直し、SUICAをタッチ、ドリンクボタンは同時に押すのかな、自動販売機の中央にICタッチのパネルがあるので、右上のドリンクを選ぶと、右手と左手が交差する恰好になって、ドリンクのボタンを押すと、ICパネルがチカチカ点滅するので、もう一度SUICAをICにかざす、と課金されてドリンクが取り出し口に落ちてくる、という仕組みの様だとわかったんだけど、どの自動販売機でもモバイルSUICAでドリンクが買えたというわけではなく、やっぱりなかなかうまくいきませんでした。そもそもチャージが出来ないとか、うまくいかなくなった事もあり、そんなこんなで、2016年頃は、iPhone7のモバイルSUICAを実際に使って試してみた程度で、それ以来あんまり利用していませんでした。
その後、2019年JR川崎駅からFujitsu関連に勤務した頃、駅ビルの各店舗がJREポイント付与のサービスがあり、買い物するとレジでSUICAカードはお持ちですか?と聞かれるので、iphoneのモバイルSUICAアプリがあるのを思い出し、iPhone13のApplePayに交通系ICモバイルSUICAを設定、チャージして駅ショップで使ってみました。
FaceID認証を設定したiPhone13では、本体のロック画面から、画面を見ているだけで何もしなくても待ち受け画面がすぐに開いて、ダブルクリックでApplePayに登録したSUICAアプリを起動、そこですぐに、またFaceID認証が反応するので、レジのICリーダーにかざす、ピピっと支払いが済んで、ショッピングポイントも付与されています。
iPhone機種でアプリ機能がバージョンアップされているみたいだし、以前の使いにくいモバイルSUICAではなくなっていて、これなら使えると、自分の中でわりと評価が上がってきました。また、旧機種iPhone7のSUICAチャージ残高は、機種変したSUICAのメニューで払戻しできます。
その年の年末年始、2020年正月休みにJR西日本方面に旅行に出掛けた時、iPhone13のモバイルSUICAを駅改札でかざしてみよう、とモバイルSUICAにチャージしました。往復乗車券は旅行会社の手配で事前に持っていたので、旅先に着いてからJR線や地下鉄に乗る時、モバイルSUICAを利用してみようと思いました。
新幹線が停車する大きな駅では、JR東日本首都圏と同様に交通系ICカード専用の自動改札も設置されていたりします。地下鉄でもSUICA(スイカ)は使えます。JR西日本エリアではICOCA(イコカ)という交通系ICカードが主流のようです。東京在住在勤だと、SUICAが全国区、JRの知名度グローバルだし、などと思い込んでしまいますが、旅先でSUICAなんて、と思われそうなほど、SUICAが必ずしも交通系ICカードの主役級ではなさそうで、地元で定着しているイコカのロゴが目立ちます。
思い立って、市街地より山が見えるローカル線の方面に出掛けてみることにしました。SUICAでタッチ・アンド・ゴー、交通系ICカードで出掛ける旅は、とくに目的地を決めなくても、気になって降りたいと思った駅で降りて、少し歩いて、また乗りたくなったら電車に乗る..で行けるはずなんだけど。路線図を見ると、すべての線路は繋がっているので、JR、私鉄、地下鉄いずれも乗換え駅でタッチ・アンド・ゴー..で行ってみよう、正月だし人の流れに身をまかせて、とか気軽に考えました。
けど実際は、それがなかなかうまくいかなかくて..
乗り換え駅の自動券売機の前で立ち止まって、しばらく乗換え路線マップを眺めていて、目的地を決めようと、自動券売機で切符を買いました。ですが、降りた駅には、そういえば自動改札がありませんでした。車内アナウンスで「SUICAなどICカードで乗車の方は、駅係員にお見せください」と言っていました。
改札に駅員さんが立っていて、切符を手渡しました。改札で切符を見張っている駅員さんがいる..とっても懐かしい光景だったのですが、まだニッポンの路線にそういう駅があったのかしら、とため息、東京から発信して全国ネットワーク機器を設置設定、早々の普及でもう全国どこでも、などと妄想していて、ニッポンの隅々どころか東海中部近畿あたりで、交通系ICシステム普及がもう滞っているって現状.. 4G,5Gモバイル通信網の電波は全国どこでも繋がるはずなのに、電話回線を使ったネットワークではシステム機器があるかないかで、まだまだ何処でも使えるシステムというわけではなかった、という現状.. 路線の主要駅にあるから、と依存しているのかどうか。
大きな駅でSUICAタッチで乗車したら、降りる駅で駅員さんにSUICAを見せる..?入場した駅を調べて、現金払いで精算することになります。そういう駅舎の端末には、交通系ICシステムがないのでしょうか。そういう駅に長年勤めている駅員さんは、SUICAなど交通系ICシステムを教わってないのかもしれません。
システムを設置していない駅で途中下車すると、降りた駅ではSUICAの精算処理ができないし、次に使う駅でリセットしてもらえたりするのでしょうか。実際そこまで体験したいと思わなかったし、まったく面倒な話です。そういう駅で降りるなら切符買って乗る、通勤通学なら定期券を買う、地元で通用する常識なのでしょうか。 そんなこと知らずに旅する人達にとっては、ちょっと厄介な土産話かなと思います。
また、2022年お盆休みにJR東海の某線を旅行した時のことです。旅行会社に乗車券と指定券を手配してもらっていましたが、1時間に1本、2両編成の単線ローカル線の1両目に指定席エリアがあります。乗務員さんが座席に来て、乗車券指定券の確認をします。JR東海道新幹線ではとくに乗車券拝見はありませんでした。車内アナウンスで「この列車はSUICAなど交通系ICカード対象外、青春18きっぷなども使えません。切符を買って乗車して下さい。」と説明が流れます。以前のJR西日本の路線ではなんの案内もなかったので、こっちの方がわりと親切かな、と思いました。目的地で駅改札を出て、駅前の路線バスはモバイルSUICAタッチで支払いできました。
しばらく経って、先月の旅の余韻もあって、JR東日本のローカル線でSUICAが使えるのか、気になってちょっと行ってみようと思い、最近、首都圏JR東日本で都心から約1時間で行ける2両編成のローカル線に乗ってきました。小学生の頃以来で、記憶がおぼろだけど、絶対座れて秋冬は座席シートの暖房が熱くて、ディーゼル車で降りる駅で扉が開かなくて、降りる人が扉の脇のボタンを押して自分でドアを開ける電車が珍しくて不思議でした。
SUICAタッチのIC改札機は、私鉄からJR乗換えのホーム乗換駅の通路にありました。無人駅同様に、改札に駅係員さんは誰もいません。路地の交差点にそれぞれのホーム通路の出入口に縦型のIC改札機が設置されています。コンビニATMのような縦長の機器です。切符を入れて3歩進むと切符が出てくるタイプの自動改札機ではなく、縦型のIC改札が通路に2台、乗換え通路が狭くなって1台のみのところもありました。交通系ICを使っている人なら迷わず通れますが、知らずに通り過ぎることもできそうな間隔です。
電車はワンマンと表示されていて、乗車するとアナウンスが流れます。
「次の駅は無人駅で係員がおりませんので、現金でお支払いのお客様は、運転席後ろの運賃箱で精算して下さい」
「次の駅は、乗車券は駅係員にお渡しください」乗換え駅で、ホーム階段を渡ってローカル線に乗換えしたので、駅舎を出入りして駅前散策をして来ませんでしたが、おそらく、自動券売機がないのだと思います。
駅で停車した折に、車窓から駅改札を眺めていると、無人駅では、さっき乗換え通路で見た縦型IC改札機が2台並んで立っているのが見えました。駅係員さんがいるという駅も縦型IC改札機があって、改札脇の部屋の中から改札を通過する人を見ている姿が見えました。
モバイルSUICAなど交通系ICを利用すると、無記名で登録しても乗車の情報はわかってしまうと思います。路線利用者、乗降状況をリサーチできるのかもしれません。いつも利用者が絶えない路線なら、廃線されることもないと思います。
「パスネットカード」が廃止になっても、首都圏の駅では自動券売機で切符を買って自動改札を通って、電車で目的地に出掛けることができます。 スマホのキャッシュレス決済を使ったことがない人も、定期券も交通系ICカードだし、ICカードをチャージして駅の自動改札を通過することを知っていると思います。
無人駅で、車内で現金払いという運賃箱の場所も、とくに誰も立ち会っていませんでした。路線バスなら、乗車する時に整理券を取らずに、SUICAなどICパネルにタッチすれば、降りる時に運転席の脇で、運転手さんが見張っている運賃箱にSUICAタッチで、運賃精算します。
ローカル線の無人駅の乗り降りで、無賃乗車が可能かもしれません。旅先でローカル線に乗る人のモラルが問われます。もし罪悪感を感じるなら、次はSUICAか、もう電車に乗れないか..
JR線無人駅にて暗黙、SUICAなど交通系ICカードの普及をしている段階かもしれません。