停電・テレワーク中の災難 つづき
某日、自室でテレワーク中にブレーカー落ち、漏電遮断器が作動してウチの中が停電になってしまった。 TEPCOの業者さんがブレーカーの点検に来て、照明の配線に問題があるとわかり、不動産屋さんに連絡、家主さんを通じて、紹介された電気工事店さんが来てくれることになった。出勤日の予定だったが、テレワーク中に自宅が停電になって明日電気屋さんの立ち会いになるので、とメールで休暇申請、あと、停電中にテザリング(AndroidAP)で接続できたことを追記して、送信した。
午前中に、電気工事業者さんが来た。
全室停電になって、 TEPCO業者さんに、漏電の点検結果が照明の配線のどこかになるので、壁の中の配線工事になるかもしれない、と言われていたが、壁に穴をあけるなどの大掛かりな工事には至らなかった。
電工業者さんが、1Fのコンセントと照明の位置を確認していた。壁のコンセントをONにすると何処の照明が点くか、いろいろ聞かれた。玄関、トイレ、台所、浴室など各箇所のコンセントや照明器具を点検して見て回ったところで、ある室の点検中に電気が点いた。どうやらこの辺りかもしれない、と言って、室内にいて何処が原因、と特定できるものではないらしい。
たしかに、漏電の原因と言われた1Fの照明が点かない様にOFFにしたブレーカーで、1Fすべての電気が使えないわけではなかった。電子レンジは使えなかったが、洗濯機の電源は点いた。
1Fの和室に照明と備え付けのエアコンがあるので見てもらった。室内には既設の古い インターホンもあるが、故障しているみたいで、玄関のドアホンは鳴らない。
電工業者さんは、短い時間で部屋のコンセント周りを確認して、空調の室外機の周辺の雑草が気になることと、部屋の真ん中に置いてあった電源タップのタコ足配線を指摘した。
OAタップと書いてある5ヶ口の、結構古いタイプの電源タップに、家電のプラグやスマホ充電USBコンセントが差しっ放しで、差し口は満杯、しかもそれぞれのケーブルがタップに絡みついているのが床に放置された状態で、こういう時には目立って 目に付く。
停電で電気屋さんが訪問することが解っているのだから、だれか人の普段の暮らしが一見してわからない様に、部屋の見た目を整頓しておいた方が良いに決まっている。
このタコ足はやめてください。電源タップを、新しい物に変えてみてください。それから、コンセント元に分配タイプのタコ足タップを使わないで、電源はコンセントから直接とってください。等など。
とくにUSB充電アダプタは、コンセントに差しっ放しにしないで、充電する時に差し込んで、 充電完了したらアダプタ本体を電源タップのコンセントから抜いたりした方が断然、 影響が少なくなると言う事だ。スマホを充電しながら操作していて、充電ケーブルを抜いてスマホ本体だけ持ち出す。どうせケーブルを抜くのだから、それならアダプタごと抜いて、充電アダプタごと 充電ケーブルとスマホ本体を持ち出せば良いわけだ。出掛ける時は、テレビのリモコンを操作してOFFにして、部屋の照明を消す、そういう習慣はある。USB充電アダプタを抜き差しする手間など、歴史的にも最近の習慣なわけだから。
家主さんや、電工業者さん側の、建物の老朽化による壁内の配線工事などに至らずに、住人側で、電気の使用に気を付けることで、大事を免れることにもなるし、お互いのためでもあるし、古い建物に住むなら遅かれ早かれ、いつか訪れる現象なのかもしれないし。
賃貸住宅でインターネット契約して、PCやモバイルを常時接続、それに大型テレビに買い替え、録画機器まで追加して、最近テレワークでノートPCが1台、それにPCモニターも新調したばかり。
3年余り、 とくに何事もなく過ごしてきたのだし。
2Fの自室は元々、引越して来た時から、エアコンの設置を断念していた。前のアパートでベランダに置いていた室外機が、古いタイプでかなり大きく、そのまま移設して設置が難しかったことと、設置に来た引越し屋さんの委託電気店さんが、ブレーカーが落ちやすい状態でエアコン工事は無理、とのことで、本体と室外機を無料で引き取ってもらった。暖房は、近所の電気店で遠赤外線ストーブを購入した。冬になると、テレビ、ストーブ、電気ケトルとドライヤーを一緒に使うとブレーカー落ちるので、どっちか順番に使うように気を付けなければならず、ストーブの余熱が届かない場所、ブレーカーが落ちるたび1F玄関に下りるのが寒くて億劫だった。
室内には、タイプ違いの古い電源タップが混在していた。何度か引越しするたびに 買い増ししたものでも、コンセント位置から届く長さのことしか、あまり考えていなかった。 まだ使えると思って10年以上長く使っているものもあって、そういえば気になっていたので、WEBショップで検索したり、電機店の店頭で新品の電源タップを見たり、結構手頃な値段で買えそうなので電源タップを総入れ替えしようかな、と漠然と思っていたり、事あるごとに気になっていた。玄関のブレーカーのところまで行かなくても済めばなにより、と考えて、連休に電源タップをまとめ買いした。
各コンセントにスイッチ付、 雷サージ付で家電を守る、ブレーカーが落ちる前に、電源タップの主スイッチが切れる仕組みのはずで、これでよし、という電気配線環境を作ってみた。
エアコンを取り付けていない天井に近いエアコン用のコンセントも、2M~3Mの長さの延長コードを床に垂らして、差込口にしている。
電源タップで、電気製品の電源 管理をする。
節電になるはずだし、
電気代の無駄も少なくなるかもしれない。
最近の家電は、電源OFFでもリモコン待ちとか、液晶時刻表示とか、 部屋の電気を消しても、 小さな緑ランプがあちこちで光っているのが当たり前になった。
各家電製品を使用する時に、各コンセントのスイッチをONにして使う、使い終わったらOFFにすることを習慣にすれば、宅内の電気配線に影響が少なくなるはずだ。
電源タップの配線を付け替えることで、見た目がすっきりするだけでなく、自分自身の意識の中の邪念や雑音が スーッと 消えて、気楽になった。取り外した電源タップは、まだ使える物かもしれないけれど、リサイクルしないで不燃ごみに処分した。
以前に、中古車で似たような経験があって、バッテリー上がりの修理で千円安いという中古バッテリーを交換してもらってしばらく乗っていて、また調子が悪くなり、通りすがりのパーツショップでバッテリー交換を頼んで、プラス2千円で新品バッテリーに交換してもらったら、クルマの調子ばかりでなく、運転する自分自身が正気に戻った感覚があった..
電源タップを入替えしてしばらくは、ブレーカー落ちを避けることができたと思う。自己満足だったかもしれないけれど、それでも、新しく入替えしてから一度目ブレーカー落ちが起こった時は、一気に落胆した。その後、ブレーカー落ちに行かずに、電源タップの各箇所だけ落ちる様になるまでに、ずいぶん長い期間かかった。
そういえば、あの時1Fの電源タップは交換していなかった。
1Fは、自立させるものと思っていた。
電工店業者さんのアドバイスを伺って、電源タップを新しくして、それと、スマホの充電アダプタを抜き差ししたりを気を付けることで、1ヶ月位様子を見てみる、という事になった。
電工屋さんが帰ったあと早速、近所の電機店に電源タップを買いに行った。1F和室の古いOAタップを取り外すことで、気分的に軽くなった。些細な事かもしれないが、電源ケーブルを新しくすると、意識の中の邪念や雑音がスーッと消えて、室内にいるだけで、エネルギーが充電される様な気がする。電気や通信の配線が人間の脳力や集中力に関係しているとすれば、漠然と原因不明の悩みなんか、案外あっけなく解決できるものなのかもしれない。