EXCEL2:テキストボックス VS 文字の割付

ワークシートで、作業マニュアルやコメント付きの図表など、説明のための文章を配置したり、EXCELドキュメントで読みもの資料を作成する場合の内容です。

まず、以下のEXCELの機能を比較してみます。

■ セルの書式設定 の「折り返して全体を表示する」(セル内の配置は上詰め、、)

■ フィル の「文字の割付」(2007はフィル「両端揃え」)

■ テキストボックス のオプション 「テキストを図形からはみ出して表示する」

いずれも、行の高さをワークシートの規定値(13.50)などとして条件を揃えて考えます。

セルの書式設定では、セル内に文章データを貼付けして行幅列幅を調整すると、ひとつのセル内でテキストボックスの様に文章の改行など調整できますが、表データと文章データのセル位置を計画的にレイアウトしなければなりません。

その点、フィルの「文字の割付」を活用すると、前述のセル内の文章データを適当な位置に調整して、表の周辺に文章を配置する事ができるようになります。ただし、「選択範囲の下のセルに上書きします」というダイヤログが出ますので、下行が空白の位置での操作でなければ他のデータが消えてしまうことがあります。

テキストボックス挿入の場合、ワークシート上に図表を配置して、あとから文章データを自在に配置できます。「はみ出して表示」の機能は、セル内で「折返して全体を表示」するとレイアウトが狂ってしまうため、行間を元に戻し、1行目を表示、それから文章全体を表示させて文章のボリュームを見てフォントなど調整します。

行間は、フォームのレイアウトのイメージにも活用できると思います。はみ出した文章は、スクロールして全体表示する部分になります。

「テキストに合わせて図形のサイズを調整する」の方にチェックを入れてしまうと、文字列の幅に合わせてテキストボックスサイズが自動調整されますが、チェックを外すことで、先ほどの位置には戻りません。

「文字の割付」では、セル幅を狭めて改行するように複数行の文章データにしたり、複数行を横長の幅の1行に調整することもできます。たとえば、1文字分の列幅にして「文字の割付」操作をすると、文字列ではうまくいきますが、英数字の場合はあらかじめ各文字ごとにスペースを入れるなどの操作をしなければ成功しませんでした。

また、この場合の改行とは、お馴染みのALT + Enter セル内でテキストを手動で強制的に改行する機能とは異なります。