パワーポイントを開いた画面が[標準]になっていれば、左枠[サムネイル]にスライドが上からページ番号順に並んでいます。スライドをコピペしたり、ドラッグで順番を移動したり、スライド操作もマウスで手軽にできます。[セクションの追加]は右クリックメニューにもありますが、作成したスライド数が増えたり、[スライドの再利用」で他のプレゼンテーションのスライドをまとめて追加したりという場合に、スライドをグループ化して、各セクションにタイトルを付けることができます。
スライドのデザインにこだわって、図形や画像を複数重ねたコンテンツのパーツなどを作成する際に、白紙スライドを追加して作成中のコンテンツをコピー&ペーストで退避させておいて、仕上げに重ねるという方法があります。コピペした時点と同じ位置に貼り付けされていますので、再度コピーして元スライドに重ねて貼り付けする時に、ぴったり位置が合っていると思います。コピペ操作は必要なのですが、別スライドがレイヤー同様の役割を果たしているかもしれません。
図形などマウスで選択する操作中に、ズレたりした場合は[元に戻す]ボタンで元の位置に戻すことができます。
コンテンツ作成中のスライドごと複製して、作成中のパーツを修正調整などする際にバックアップしておくのも効率的です。各スライドごとに表示/非表示が設定できるので、プレゼン時に使わないスライドは非表示にしたり、または削除します。
[スライドマスター]の活用については、[新しいスライド]に関連付けされます。必ず作成しなければならないものではないと思いますが、たとえばヘッダーやフッターにロゴを入れると、追加する[新しいスライド]はすべてロゴ入りになります。名前を付けて保存した「プレゼンテーション(.pptx)」ごとに、[新しいスライド]に設定する書式等をあらかじめ[スライドマスター]に入力して準備しておくのですが、11種類の[デザインの設定]のうち、いずれか1種類に入力設定しておけば充分だと思います。またよく使うのが[白紙のスライド]という場合は、フッターのみ設定できるということになると思います。
[ホーム]タブの左隣に[スライドマスター]タブが表示されますので、書式設定する場合は[ホーム]タブに切替えします。ふたたび[スライドマスター]タブに戻して、[マスター表示を閉じる]を押すことで設定が保存されています。
また、[表示]>[スライドマスター]の画面は、[スライドマスターの挿入]をいくつでも挿入することが可能だと思うのですが、サムネイルに 1セット11種類のレイアウト・デザインが縦並びで表示されますので、1つのプレゼンテーションで複数のスライドマスターが競合して、スライドマスターが機能しなくなる場合も考えられます。これのあたりはパワポの仕様で、ということでどうしようもありません。
[スライドマスター]の働きがおかしい時は、新規スライドマスターを挿入すれば、失敗したスライドマスターを削除することができます。スライドマスターには既定で最低1セットのスライドマスターが表示されていることになります。
また、パワポのスライドは、必ずしも100%表示で作成していなくても構いません。
詳細を作り込むために、スライドを拡大するなど考えられますが、逆に、スライドをはみ出して図形を配置するデザインを考えた場合、スライドを縮小表示して遠目にスライド全体のバランスやデザインが見やすくなると思います。プレビュー時にスライドのサイズまでしか表示されませんので、きっちりトリミングする必要もなく、スライドからはみ出た部分でも辻褄を合わせるように、わりと大胆に配置してプレビューしてみるとよいかもしれません。