PDF(Portable Document Format) PDFファイルは、 印刷イメージと同じ状態が出来上がっているファイルで、 いまや、インターネット・ブラウザで、PDFファイルは開いた状態で閲覧できる電子文書ファイル形式です。
ブラウザで表示されるHTMLファイルでは、ページレイアウトが整っていない、印刷するとページ数が倍増する、サイドバーやヘッダー・フッター部分のリンクメニューが入ってきたり、印刷レイアウトではみ出した部分がわざわざ印刷プレビュー画面に出てきたり、画像イメージが印刷されなかったり、PDFファイルが添付されていることで、ブラウザのページの内容そのまま、印刷したり保存したりと見やすく利便性が高く、メール添付等にしても欠かせません。
もともと、紙データでやり取りしていた情報を電子化することで、WEB配布やメール添付と活用が普及することで、とにかく効率的で閲覧の機会も倍増、紙データの情報共有を上回ったということです。当初は、Adobe製でPDFの編集が可能な有償のAcrobat(Pro/Standard:2022年現在)、無償でPDF閲覧用のAcrobat Reader(2022年現在)を、PCにインストールしてPDFファイルをやり取りしていました。
メール添付でPDFファイルが送っても、相手側のPCにAdobe製品がインストールされていないと、開かないファイルが届いた、などと問合せがあり、Adobe製のPDF Readerソフトのインストール方法を伝えていました。PDFファイルは、Webからダウンロードする際に、MicrosoftのWordやExcelなどのファイルと同様に、Webページのファイルのアイコンをクリックして、ダウンロードの操作をすると、ファイルを保存する画面が出てきて、WinPCの場合たいてい、マイドキュメントに保存されました。それから、マイドキュメント・フォルダで、ダウンロードしたPDFファイルを探して、ダブルクリックして開く時に、Adobe製のPDF Readerソフトが必要でした。
しかしながら、最近のWindowsPCでは、Adobe製品がインストールされていなくても、PDFファイルがブラウザで開ける様になっています。WebページでPDFアイコンをクリックすると、ブラウザでPDFファイルは開いた状態で、ダイレクトにブラウザ閲覧できています。
PDFアイコンは、Microsoft Edge PDF Document(.pdf)と出ています。
同様にAdobe製品なしのWinPCで、Google Chromeに表示されるWebページをダウンロードすると、PDFファイルはMicrosoft Edge PDF Documentでした。
自分の記憶では、Adobe Flashのサポート終了の2020年末以降、2021年明け頃から、PDF編集ソフトがダウンロードできなくなっていました。Adobe製ばかりでなく、国産の廉価版PDFソフトなども、サンプル版のダウンロードがずっと不可でした。年末年始の休暇中に、雇用契約書などの書室の複合機(Epson)でスキャンしてデータにしていて(PDF形式かJPEG形式でPCに保存できるのですが)、取込んだ書類を結合したり、ページ補正したり編集したかったので、定番のPDF編集ソフトを試したのですが、無料版でも以前のようにスムーズにダウンロードできませんでした。
スキャンデータの保存で、PDF形式を選択して、そういえばAdobe製のPDF Readerソフトが入っていなかったのに、問題なくファイルの中身を開いていた、ブラウザでPDFファイルが開いているのに気付いて、そのあと続々と取込まれたスキャンPDFデータを、次々ブラウザにドラッグアンドドロップしてパカパカっと開きました。1件ごとにブラウザのタブが開いて、10件開くとタブが次々に小さくなって、ブラウザ・ウィンドウで横並びに開きました。
自室で年末に作業したWin10 PCの方もあまり調子が良くなかったので、Adobe製ほかのダウンロードは諦めて、あまり気にせず、 海外版で無料ソフトを探してインストール、その時やりたかったPC作業は支障なく済んだのですが。
かつてWinPCで愛用されたブラウザ、Internet Explorer(
インターネットエクスプローラー )は、2022年の今年で
公式サポートが 終了して、MicrosoftEdgeにほぼ完全に移行された形になり、Internet ExploreではできなかったPDFファイル閲覧がEdgeで実現したことになります。
MacPCは、最近持っていないため手元で検証できませんが、iPhoneのブラウザ、SafariでもPDFは開きます。スマホのWebブラウザでPDFをダウンロードして、そのままでは開かず、PDF閲覧アプリをインストールしなければならなかった時期もありました。今度こそ定番のAdobe製の無料体験にしようかどうしようか、しばらく考えることもありますが、PDF編集するつもりがなければ、AppStoreに手軽なPDFビューワが並んでいるので、軽いアプリを選んで試してみたりしました。またiPhoneなら、ブック・アプリに保存して閲覧することもできます。
その後いつしか、Adobe製の無料Readerソフトも復活したようです。ですが、Microsoft Edgeをはじめ、ブラウザでPDFファイルが開くので、閲覧のみの無料Readerソフトがもはや必要ない、という環境も普及してきたのではないかと思います。Adobe製のPDFソフトは、やはりAcrobatでなければ、という気もします。以前勤務先で、ツールバーにAcrobatのボタンがあって、Word,ExcelがワンタッチでPDF化できる感覚が小気味よくて、自宅PCでもAdobeAcrobatが入れられたらと、憧れたものでした。PDFファイルの文字編集もできるし、ページ分割や結合などもサクサクです。ページ分割*は、1ファイルの容量を指定すると、事務的に均等に分割するのではなく、見出しを読み取って切りのいいページで分割してくれるような、器用な機能が備わっていたりします。最近はモバイル端末でWeb閲覧することが圧倒的に増えているので、PDFファイルをなるべく軽いファイルにすべく、モバイル対応、JPEGなどの画像圧縮率などお手軽に調整できるみたいです**。月額年額それ相当の金額で、またPC用とモバイル用アプリがまた別々に多機能高機能で。持っているだけで快適な気分でいられるかもしれませんが、毎日PDFのために仕事をして稼いでいなければ、という程の圧力を感じてしまいます。
さて、最近PDFファイルを自身の契約しているプロバイダのWEBサイトに、FTP経由でWEBにアップロードして、WEBページで表示することができなかった、という話です。
20数年前に勤務先でPC講座用のテキストをWORDで作って、記念にPDF版をWEBに公開していました。2022年4月頃から、PDFがダウンロードできなくなっているのに気付きました。一時的なトラブルだと思ったのですが、その後も状況は変わらず。PDFファイルのバージョンが相当古いためかもしれないと思い、某PDFエディタでテキストを作りなおし、再掲載を試みたのですが、ローカル上では開くPDFが、WEBにアップロードするとやはり開くこともダウンロードすることも出来なくなってしまいました。それで、PDFテキスト掲載は取りやめにする計画にしました。
以前、動画も同様に、プロバイダのWEBサイトのページにVIDEOタグなどで埋め込みしてみたところ、ローカルではブラウザで自動再生される動画が、アップロードすると枠だけで真白になり、断念しました。
ブログページに動画コンテンツをアップロードすると、動画が再生されるので、掲載ページをリンクすることにした事があり、同様にPDFファイルもブログページに取り込み、PDFファイルを開いた状態でURLが出るので、リンクしてPDFファイルの公開が可能になりました。
*Adobe Acrobat ページ分割
[表示]ー[ツール]ー[ページを整理] ≫開く
ページを整理ツールバー […オプション]ー[分割]
次で分割: ファイルサイズ▼ [2]MB ≫ 分割
※ファイル名は、元ファイル名_Part1.pdf ‗Part2.pdf _
**Adobe Acrobat 圧縮ファイル① [ファイル]ー[その他の形式で保存] ≫ サイズが縮小されたPDF
Adobe Acrobat 圧縮ファイル② [ファイル]ー[その他の形式で保存] ≫ 最適化されたPDF
「プリセット」 切替え [標準] [モバイル] [カスタム]
「カラー画像」および「グレースケール」の画質を落とすほど、画像が圧縮されます。[標準]で画質は既定で「中」、[モバイル]では画質の既定値が「高」です。[標準]および[カスタム]のどこか値を変更すると、[カスタム]に切り替わっています。